Scrum基礎
スクラムとは:複雑な問題に適応的に対応し、大きな価値を生み出すためのフレームワークである
理論
開発の進め方
- 大きな製品やサービスを、機能横断的なチームが短期間で完成/リリースできるような小さな断片に分割して開発する(機能横断:FE/BE/Infraなど、機能別チームではなく)
- 実践した機能の断片を検査し、学習とフィードバックに基づいて次に作成するものを適応させる(リリースして終わりではない、フィードバックサイクルを回す)
- リスクを最小限に抑え
アジャイルの本質:予測的ではなく、適応的である。プロセス指向ではなく、人指向である。
スクラムはFWであり、Methodology(方法論)ではない
- 従うべき全てのステップが明確に定義されているわけではない、実践する中で考えていかなければならない
- 対象としている課題:複雑、予測できない、適応
- 簡単予測可能な課題 -> Defined Process Control
- スクラムは、経験的プロセス制御に基づく、必要に応じて他の手法も併用。Empirical Process Control(観察とエビデンス)
スクラムは経験的プロセスに基づき、反復的(イテレーティブ)、漸進的(インクリメンタル)な開発を行う
スクラムの3本柱
- 透明性(Transparency):プロセスとプロダクトの状態を可視化する
- 検査(Inspection):目標から逸脱していないか、チーム全員による検査
- 適応(Adaption):逸脱を発見した場合、調整する
スクラムを実践する上で大切なこと:対象とする課題の性質、基礎となる理論を意識することが大切
- ただイベントをなぞるだけでは、FWに振り回されてしまう
- 基礎理論を抑えて、しっかりスクラムの構成要素の意図を汲みながら、実践していきましょう
体制
3つの役割
開発者
- スプリントの計画(スプリントバックログ)を作成する。
- 完成の定義を忠実に守ることにより品質を作り込む。
- スプリントゴールに向けて毎⽇計画を適応させる。
- 専⾨家としてお互いに責任を持つ。
プロダクトオーナー:効果的なプロダクトバックログ管理
- プロダクトゴールを策定し、明⽰的に伝える。
- プロダクトバックログアイテムを作成し、明確に伝える。
- プロダクトバックログアイテムを並び替える。
- プロダクトバックログに透明性があり、⾒える化され、理解されるようにする。
スクラムマスター:スクラムチーム/プロダクトオーナー/組織を支援する
5つのイベント
スプリント(Sprint)
PBIを整理、スプリント計画セッションを開く
スプリントプランニング(Sprint Planning)
デイリースクラム(Sprint Review)
スプリントレビュー(Sprint Review)
作業内容を報告、デモ
スプリントレトロスペクティブ(Sprint Retrospective)
振り返り、反省
3つの成果物
プロダクトバックログ
スプリントバックログ
インクリメント
用語
PBI(プロダクトバックログ):プロダクトの開発や改善に必要なタスクが優先度順に並べられた一覧。
スプリントバックログ:スプリントで実施するプロダクトバックログの項目を実行可能なタスクに詳細化したもの。
インクリメント:プロダクトゴールへ向けた具体的な成果物。
リファインメント:今後のプロダクトバックログの項目に対する作業の精査・詳細化・見積り
StoryPoint:
- What Are Agile Story Points?
- ストーリーポイント
参考:
- Official Guide
- スクラム
- 【初心者向け】5分で解説!スクラム開発とは?